本田親徳翁の「鎮魂法と帰神術」について考察したいと思います。

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出口氏と長沢翁の関係
ただ出口氏と友清氏には、社会的影響力を持った大きな宗教団体を作ろうという意識を強く感じる。当時の世界情勢も関係していると思うが、「立替え立直し」や「霊的国防論」にみられる政治的な意図も背景にあるような気がする。ある意味、とても純粋な思いから、彼らは時代を駆け抜けていったのだろう。
政治的に大きな影響力を持つには、有力者の支援と共に多数の信徒を背景にするのが近道だ。それはいつも時代も変わらない。
出口氏は昭和9年に昭和神聖会を結成し、軍部や政界に及ぶ大規模な全国運動に乗り出す。その発会式には内務大臣、文部大臣、農林大臣、衆議院議長、陸海軍高級将校、大学教授など政財界をはじめ軍部等から多くの指導的立場の人達が列席している。これは出口氏が、宗教を単なる金儲けの手段と考えていなかった証でもある。
確かに大本の鎮魂帰神法は、彼自身が後悔するほどの悪手だったに違いない。しかしあえてその悪手を黙認したのは、その前提に純粋な理想があったが故の苦渋の選択だったのだろう。