本田親徳翁の「鎮魂法と帰神術」について考察したいと思います。

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これまで内宮、宮中共に火災などにより、鏡は何度か焼失の憂き目にあっているので、残念ながら、当初の神鏡は共に失われている。
神武天皇が奉斎していた八咫鏡は、邇邇芸命から伝わったものだが、これは天孫降臨後に無から有形化したものと思われる。常識的にはありえないような気がするが、筆者自身が知る事例もあるので、まずは疑いないものと思う。
しかし焼失後に新たに祀られたものは、人間の用意したものであり、直接神界から授かったものとは考えにくい。だが神威によって天照大御神の一霊四魂が鎮まったので、八咫鏡としての役割を持つ神鏡になったのだろう。
建内宿禰のような優れた審神者がいれば、その鎮魂力と神威によって御神霊を鎮めることは可能だが、そのような記録は見当たらない。