『序 佐藤卿彦述
「真道問対(シンドウモントウ)」は明治十六年と申す約百年以前に発表されたものであるが、神界に於ける弛(タユ)みない御神霊の活動が、神代から永久不変に行われて居る事の実証を顕わして、霊学研修者のために本田翁が残されたものと拝察いたすものである。
問対の言語は「短」にして「明解」に教示されているのであるが、星霜移り変りして、漢文を難解とする向きもあるので、本書発行に当たり「神意を伺い」訓読みと致し、簡単な解説を集録致したものである。
解説に就いては、本文の単語に含まれる表裏の薀蓄のある意義は筆舌に尽くしがたいものであり、且つ、長文に亘るので差し控えた。帰神術の神法を研修致す際に、必ず問対の意義を伺い、正しい解釈を頂いて本田霊学伝承の役を果たしたく努力致して居る次第である。
問者 副島種臣
対者 本田親徳
以後問を◎印 対を△印
解説 佐藤卿彦』(「顕神本田霊学法典」佐藤卿彦述)


◎幽斎式可得聞乎。
△幽斎無有神殿無有奠幣無有祭文。以霊対霊耳。
◎ 幽斎の式(ノリ)、聞くを得べき乎。
△ 幽斎は神殿有る無く。奠幣有る無く、祭文有る無し。霊を以て霊に対する耳(ノミ)。
解説
幽斎(道の大原(136頁)「幽斎は霊を以て霊に対し」の条参照)の式とは帰神(神懸り)術の法式のことで他感法と云っている。古代は琴師・神主・審神者の三員構成で執行していた。現在は本田翁法式の審神者が琴師をも兼ねて神主と二員構成で行っている。