一般財団法人 野萩青少年育成財団
記事一覧に戻る

玄米は果たして良いのか、悪いのか?

2022-01-31 著者:小山一夫

原文保存・医学的校閲前/画像は元サイトから読み込みます。

玄米は果たして良いのか、悪いのか?

 

これはそんなに単純な話ではありません。

私も脳腫瘍になった時に、ある友人から玄米食を勧められました。

 

「いろんな本に良いって書いてあるからきっと効果あるよ」と言われましたが、過去に自分に合わないことを確認していましたので採用しませんでした。

玄米に限らず、

ニンニクとかニンジンとか、あちこちで体にいいという食材の話を聞きますが、本当でしょうか?
結論を言えば、どんな食材でも原則、全ての人に良いものなどまず無いと思ったほうがいいでしょう。
 

例えば玄米ですが、中国医学の分類法(抜粋)では

「涼、補、潤、降、散」 となります。

 

この分類は、食材が体質に及ぼす影響の偏りのない状態を±0の基準としています。そして個々の食材を独特な診断方法により、体質に対してどのような作用が働くかを様々な角度から分類したものです。

細かく判定するとかなり複雑になりますが、少なくとも、熱の条件、能の条件、水の条件の3つのカテゴリーの判断が必要です。

 

40年以上中国医学を研究している友人から学んだのですが、玄米の「涼、補、潤」の性質に合う体質とは、下記の「熱、虚、燥」証の体質の人であり、玄米はその偏差を是正するために役立つ食材だそうです。

 

①熱の条件では、「熱」タイプ(体内の熱の現存量>必要量)。

緊張的、興奮的、亢進的、炎症的、充血的、交感神経興奮的、副交感神経萎縮的な傾向の状態。

 

②能の条件では、「虚」タイプ(体内の力の現存量<必要量)

概念として、病邪を対外へ排瀉する力があり、病邪を体内で撲滅する力がない。

 

③水の条件では、「燥」タイプ(体内水分を保存する能力に欠け、排瀉する能力が発達しすぎる体質)

概念として、体内水分を充分保存する事が出来ないから、体内水分の絶対量はいつも不足気味となる。
 
まだまだいろんな条件がありますが、とりあえず特に重視するのはこれら3つの条件です。
 
玄米の性質は、「涼、補、潤、降、散」なので
涼性薬(以下食品も同様)としては、炎症を去り、興奮を鎮め働きがある、
補性薬としては、体を補い強化する働きがある、
潤性薬としては、体内の水分を保留する働きがある、ということになります。
 
ちなみに
降性薬とは、止汗、鎮吐、鎮咳、鎮静、上部出血の防止、瀉下、利尿など、作用が下に向いて働く薬。
散性薬とは、発散、発汗作用のある薬、作用が外に向かって働く薬。
 
このように中国医学では、多くの食材がきめ細かく分類されています。
 
そしてそのような判断をもとに、中国医学には独特の食餌法が体系化されてきました。
医食同源の言葉通り、食材も薬剤と同じ分類方法によって判断されているのです。

 

元記事