一般財団法人 野萩青少年育成財団
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活性酸素は必ずしも悪役なのか?

2022-01-26 著者:小山一夫

原文保存・医学的校閲前/画像は元サイトから読み込みます。

「みんなで筋肉体操」(NHK)の武田真治さんの記事(日刊SPA!)を見ました。


『──身体を鍛えすぎたあまり、免疫力が下がってしまったかもしれないと。
 
武田:その可能性は否定できません。“絞られた身体=抵抗力の強い身体”ではないんだなと思い知ったというか。それで、ジョギングでいつも身体に疲労が残っているような状態はつくらないようにしています。この1年くらい、ジョギングは月に1~2回くらいしかしていませんね。』

 

適度な運動と、適度な休息、睡眠、そして適切な栄養が健康に役立つ。

言い古された言葉ですが、やっぱりという感じです。

 

運動すると、筋肉がついて基礎代謝が上がる。

すると体温が上がって免疫力が高まる。

 

いいことずくめのようですが、運動すると活性酸素が大量に生まれます。

これも適量ならば体にいいものの、多すぎると逆効果であることは昔からよく聞く話です。

 

『過剰なカロリー摂取、運動不足、ストレス、喫煙などによって、抗酸化物質の不足や抗酸化酵素の働きが低下することで、消去能を上回る量のDNAの損傷が産生された場合、タンパク質、脂質、核酸などの生体分子が酸化されることが、動脈硬化、がん、老化などの原因となることが知られております』

 

上記は「抗酸化物質はがんに効くの?」日本薬学会 環境・衛生部会のサイトで

京都薬科大学薬品物理化学分野の濱進先生の寄稿です。

 

『通常、生体内において過剰に産生されたDNAの損傷は、抗酸化酵素(スーパーオキシドディスムターゼやカタラーゼなど)や抗酸化物質(リコピン、ビタミンE、ビタミンCなど)によって消去されることで、生成と消去のバランスが保たれています』

 

『これまでに、抗酸化物質によるがんの予防効果を期待して、様々な抗酸化物質とがんリスクとの関係について検討されてきました』

 

ということなのですが、先生の指摘は次のように展開します。

 

『最近、抗酸化物質によって、がんが悪化することが報告されました。』

 

『がん細胞の増殖は、活性酸素やDNA損傷によって活性化されるがん抑制遺伝子p53によって制御されていますが、抗酸化物質によって、p53の活性化に必要な活性酸素やDNA損傷が減少することで、がん細胞の増殖が速くなることも、がんの進行を早める原因であると報告しています。これらのことから、彼らは肺がんの進行を予防するために、抗酸化物質を用いることは推奨できないとの見解を示しています。また同グループの研究において、抗酸化物質の摂取によって、悪性黒色腫のリンパ節転移が促進されることや8)、別のグループの研究でも、酸化ストレスが遠隔転移の抑制に寄与していることなどが報告されており9)、がんの種類によっては、過剰な抗酸化物質の摂取は控えた方がよいものもあるようです。』

 

という話になっています。

 

抗酸化物質も、活性酸素も

どこまでが良くて、どのくらいになると過剰なのか、そこがわからないとどうしようもない話ですが、何事も

「過ぎたるは及ばざるがごとし」

ということなのでしょう。

 

 

 

 


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