2022-02-10 著者:小山一夫
原文保存・医学的校閲前/画像は元サイトから読み込みます。
白隠禅師といえば、
日本における臨済宗中興の祖として有名な老師ですが、彼が坐禅修行で病気になったのも広く知られた話です。
白隠禅師の例に限らず、禅の世界では古くから禅病、魔禅という言葉で偏差(心身の変調)について警告してきました。
坐禅をマジメにやるほどおかしくなるというのでは、とても修業とは言えず、なんの為にやっているのかわかりません。
坐禅をやると必ず病気になる、というわけではありませんが、本来ならもっと安全性が担保されていなければダメだと思います。
そこで、白隠禅師の禅病について考えてみたいと思います。
白隠は26歳の頃、坐禅に真剣に取り組んだ結果、酷い禅病になりました。相当苦しんだそうです。
著書「夜船閑話」によれば、京都白川村の山中で白幽子という仙人から「軟酥の法」という独特な瞑想を学び、それによって禅病が快癒したとのこと。禅の教えに禅病の治療法がなかったとは驚きですが、禅宗での偏差を仙道の技術で治療したというのでは。。。。。
白隠は仙人の助けを借りて治癒しますが、本当に禅の世界には禅病の治し方がなかったのでしょうか?
実は、中国禅の開祖として知られる達磨大師が、インドから伝えたのは坐禅だけではありませんでした。
彼は坐禅と共に、易筋経、洗髄経という3種類の体系を中国に伝えているのです。(それらを総称して「達磨の三法」といいます)