一般財団法人 野萩青少年育成財団
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渚にて

2022-07-21 著者:小山一夫

原文保存・医学的校閲前/画像は元サイトから読み込みます。

 

スタンリー・クレーマー監督 グレゴリー・ペック、エヴァ・ガードナー主演。 

アンソニー・パーキンスとフレッド・アステアが脇を固めています

 

1964年米ソ間の第三次世界大戦が巻き起こした核戦争後の世界を描く力作です。

 

北半球は高濃度の放射能に覆われ、わずかに南半球の一部に生存者がいましたが、死の灰はそこにも日一日と迫ってゆきます。オーストラリアのメルボルン港に漂着した一隻の米原子力潜水艦は、人類の生き残りに微かな望みを持ってアラスカに旅立ちます。しかしそこで得たものは、絶望感だけでした。

 

戦闘や凄惨なシーンは全くないですが、放射能という眼に見えない恐怖を人間がどう受け止めてゆくか、生命の尊厳と戦争の愚劣さを改めて考えさせられれます。

 

放射能汚染が徐々に広がり始めたオーストラリア。「There is still time, brother」という言葉が、自殺用の毒薬を受けとる行列の背景に掲げられていましたが、これは観客へのメッセージでもあるのでしょう。

 

何はともあれ、それぞれの「最後の別れ方」がとても印象に残る映画でした。

 


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