一般財団法人 野萩青少年育成財団
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自得ということ

2022-06-23 著者:小山一夫

原文保存・医学的校閲前/画像は元サイトから読み込みます。

 

『君子入るとして自得せざるなし』

「君子無入而不自得焉」~「中庸」より


『自得ということは自ら得る、自分で自分をつかむということだ。人間は自得から出発しなければならない。金が欲しいとか、地位が欲しいとか、そういうのはおよそ枝葉末節だ。

 

根本的・本質的にいえば、人間はまず自己を得なければいけない。本当の自分というものをつかまなければならない。

 

ところが人間いろんなものを失うが、何が一番失いやすいかというと自己である。人は根本において自分をつかんでいない。空虚である。

そこからあらゆる間違いが起こる。

人間はまず根本的に自ら自己を徹見する、把握する。これがあらゆる哲学、宗教、道徳の根本問題である。』

「知命と立命」安岡正篤著 プレジデント社

 


「中庸」は、儒家の四書のひとつです。

そもそも四書には、皆さんよくご存知の「論語」をはじめ「大学」「中庸」「孟子」がありますが、この「中庸」はもともと「礼記」の一篇として伝わったもので、司馬遷の史記によれば、孔子の孫の作と言われています。


全6段で量的にはさほどではないのですが、よく読み込みますと、かなり難易度の高い文献です。

第一段の冒頭の節からして格調高い文章ですが、全段を通して毅然とした志を感じる一冊です。

「論語」の後に「大学」と併せて読まれることをお奨めします。

 


元記事