
2022-09-21 著者:小山一夫
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https://www.dailyshincho.jp/article/2022/08150601/?all=1&page=2
『アメリカ政権幹部は、(1)原爆を無人島に投下する(2)軍事目標に投下する(3)一般市民の多くいる大都市に投下する という三つの選択肢を検討し、それとは別に(A)警告したのち投下する(B)無警告で投下する という二つの選択肢を検討していた。 原爆開発に関わった科学者の大多数は(1)を推した。アメリカ陸軍幹部は(2)と(A)の組み合わせを大統領に勧めた。とくに陸軍の制服組トップであるジョージ・マーシャル参謀総長は、爆撃ですでに無力化した軍事的拠点に警告して投下することを提案した。これなら、無差別大量殺戮にはならず、ぎりぎり戦争犯罪にならないと考えたからだ。 しかし、原爆と原子力の利用について重要事項を審議する「暫定委員会」で、(3)と(B)の組み合わせにするという結論が出た。わざわざ最も人的被害が出る使い方を選んだのだ』
『この事実は無警告投下というトルーマンの決定がいかに罪深いかを物語っている。つまり、警告さえしていれば、そして一般市民に避難する時間さえ与えていれば、爆心地近くであっても、ほとんどの人々は死なずにすんだということだ。事実、別の調査は、木造であっても家屋の中なら死傷率が極めて低くなることを示している。』
日本に原爆を投下した理由がソ連を見据えたものだった事も酷いと思いますが、トルーマン大統領は、さらに224発の原爆投下の準備を進めていたとのこと。
『そこでグローヴスたちは、ソ連の都市についてのあらゆる情報資料をかき集め、かの国から戦争能力を奪うため、無力化する必要のある都市を66選び出した。そして、その中から15を最重要目標都市に指定した。さらに市街地の面積を調べ、原爆が何発必要かを割り出した。1発で無力化できる範囲は爆心地から半径7000フィートと計算されていたが、重要軍事施設や工場がある場合は数発追加した。』
『驚くのは、これらのソ連の都市のほかに、満州の都市も21入っていたことだ。』
『これらの目的を果たすために必要な原爆の数は最少で59発、最多で224発と見積もられた。最少では不足する可能性が大きいので、最多の方の224発が生産目標となった。』
『最大の問題はアメリカの原爆の製造能力だった。アメリカは45年の末までに原爆を9発製造し、そのうち7発が使用可能だった。もちろん、どんどんペースアップしていくことは可能だったが、224発以上作り、それをすべて実戦配備するには何年かかるかわからなかった。』
『そして、アメリカが224発の原爆を完成させ、実戦配備する前の49年8月29日、ソ連は原爆の実験に成功してしまった。こうして、今日に至るまでの核軍拡競争が始まり、唯一の被爆国・日本もその一方の傘下にいる。』
アメリカは日本に対して故意に戦争犯罪である無差別大量殺戮を行い、さらに224発の原爆をソ連等に投下しようとしていた事実が米国公文書館の情報公開によって明かになったわけですが、これらをきちんと公開するところがアメリカの良心だと言う人がいました。でも、もし良心があるなら、そもそも無差別大量殺戮をしていないんじゃないかと。