
2023-06-14 著者:小山一夫
原文保存・医学的校閲前/画像は元サイトから読み込みます。
「実験では、マウスに「AUN」を一回投与しただけにもかかわらず、免疫細胞が活性化し、がん腫瘍がわずか数日で完全に消失。治療後の再発もなく、予後良好だったといい、大腸がんや転移性の肺がん、乳腺がんといったさまざまながんに対して強い効き目を表してくれるそうだ。」
わずか数日で完全消失というのは、奇跡的ですね。
しかも再発なく、様々な癌に強い効き目があるというのは、まさに革新的ながん治療法だと思います。
「さらに、数々の適合検査の結果、細菌の生体への影響は極めて低いということも判明した。既存の抗がん剤には強い副作用などの課題が残るなか、この事実には期待が高まるところだ。」
抗ガン剤に様々な副作用があるのはよく知られる處ですが、この治療法はかなりそのリスクが抑えられていて、生活の質をなんとか維持できそうです。
「また今回発見された細菌は、複雑な工程を踏まなくとも安価で大量に増殖させることができるため、抗がん剤の高額なコスト問題の解決策となる可能性もあるだろう。」
がん治療で大きな問題になるのは、高額な治療費です。保険が利くものもありますが、効かないものも多く、お金の余裕があるかないかで治療方法の幅が決まってしまうのが難点です。もちろん新薬や機器の開発費用を考慮すれば、ある程度はやむを得ないかも知れませんが、医療費の高騰は国家財政も圧迫します。
しかしながら今回の治療法は、「安価で大量に増殖」できるとのことなので、治療費もかなり抑えられそうです。このニュースを読んだ時に、これは逆転ホームラン級だなと思いましたが、一方で、早く認可されるんだろうかと少し心配になりました。なぜなら大手の製薬会社や病院の売り上げが激減しそうだからです。
男性の3人に2人、女性の2人に1人が癌になるような時代です。製薬会社や病院にとって、癌治療は高額で長期にわたる大きな収入源。それが短期間に治癒し、再発もなく、副作用もなく、しかも安価な治療費ですむとなれば、どうなんでしょうか。
患者が諸手を挙げて大歓迎するようなこの種の技術は、医療業界では決して喜ばしいものではないでしょうから。