佐藤卿彦先生について
25 思い出草 大久保藤男翁
51 相原秀年翁「顕神古事記考」
75 本田霊学関係の文献等
戦後の本田霊学の継承に関する考察は、まず佐藤卿彦先生の紹介、そして佐藤先生の弟子達について、特に大久保藤男翁、横山信行氏、渡辺勝義氏を中心に、皇法の伝承、鎮魂法、帰神術をテーマに考察する。その後、佐藤先生と鈴木重道氏の著書等を参考として、佐藤先生による公式・正式幽斎の偉業を振り返りたい。最後に相原秀年翁の「顕神古事記考」をご紹介する。
本稿では鈴木重道氏の「本田親徳全集」「本田親徳研究」「一本の道」「続・一本の道」の引用部分を黒文字とする。青文字は他の書物からの引用。緑文字は筆者の考察である。
佐藤卿彦先生について
佐藤先生の帰幽後に出版された「佐藤卿彦先生遺稿遺影集」に先生自筆の経歴書が収録されている。これは佐藤先生の所持されていたものである。
『顕神会長佐藤卿彦経歴
幼時は身体虚弱な為に、父母の養育は大変なものであつた。医師に何回か見離されるに依り、母の信仰祈願にて健康を保った事と惟う。この故か宗教心というものを幼時より培はれ育成されてきた。その為にか霊能素質が幼少より具備され又、霊感霊的作用等を発揮すべき体質に生れ替ったものとも云へよう。父親に九才の時に死別したが、既に以前に其れを予知して居つたとの事である。少年期に長ずるに及び、此の霊能の為に、各種の行者とか修験者風の人々より是非後継者にと懇望された事も再々であつた。