一般財団法人 野萩青少年育成財団

蒼海窓閑話 巻之上

先行公開・2026年10月11日

第2回 第2回 第2条

原文

疫病等ノ諸病ニ就テノハ(ママ)祓モ無益ナリ。尤人事ヲ盡シテ後、藥效等アル樣ニ祈願スルハヨロシ。

現代語訳

疫病その他の諸病について、祓いをしても益はない。

まず人として尽すべきことを尽くしたうえで、薬が効くようにと祈願するのはよろしい。

解説

佐藤先生は所謂病気治しの祈祷は良しとされていなかった。それは効果が有るとか無いとかという観点からではなく、別の理由があったようだ。それについて筆者は、後年いくつか思い当たる處がある。それは人間の寿命に関してだ。無理に死期を延ばすことが必ずしも本人にとって良い事かどうか、それを考えさせられた。やはり人事を尽くして天命を待つ、という姿勢が最善という事なのだろう。

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