一般財団法人 野萩青少年育成財団

蒼海窓雑話

先行公開・2026年10月11日

第2回 第2回 二柱の産霊神と元素

原文

兩産靈ハ譬ヘハ所謂元素ノ如キナリ。此元素各確立スルトキハ、現物ノ生立ス可キ理ナシ。神皇産靈ハ一元素之眞中ニアリ。高皇産靈ハ元素之外面ニアリ。而テ一闔一闢神機ヲ活用シ玉フ者ナリ。之ニ因テ此元素離合聚散、一大現體トナルナリ。其元素ノ數ハ五十音ノ如シ。

幽現五十音ハ天御中主神ノ條ニ揭ケ、幽音二十五ハ神皇産靈ノ條、現音二十五ハ高皇産靈ノ條ニ掲ク。

別帋一二三四五六七八九十ハ御中主神ヲ分合シタル圖ニテ、二三四五ハ同神ヲ分タル者、六ハ合シテ現シタル者、七八九十ハ又諸現物ニ分チ玉ヘル者ナリ。

闔者ハ神皇産雲ノ作用、鬪者ハ高皇産靈ノ作用ナリ。其状難言卜古記ニアル者ハ元素ノ謂ナリ。

現代語訳

二柱の産霊神は、たとえば、いわゆる元素のようなものである。元素がそれぞれ独立したままなら、目に見える物が生まれるはずはない。神皇産霊は一つの元素の中心に、高皇産霊は元素の外側にあって、閉じたり開いたりする神妙な働きを発揮する。これによって元素が離合集散し、一つの大きな形ある物となる。元素の数は五十音と同じである。

幽と現を合わせた五十音は天御中主神の項に掲げ、幽の二十五音は神皇産霊の項に、現の二十五音は高皇産霊の項に掲げる。

別紙の一から十までは、天御中主神の分化と統合を示す図である。二・三・四・五は同神を分けたもの、六はそれを合わせて現したもの、七・八・九・十は、さらにさまざまな形ある物へと分けたものである。

閉じるのは神皇産霊の作用であり、開くのは高皇産霊の作用である。古い記録に「そのありさまは言い表しがたい」とあるのは、元素をいう。

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