2022-04-28 著者:小山一夫
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ミラレパはチベット密教の聖者として広く知られています。
その波乱ともいえる生涯は、「ミラレパ~チベットの偉大なヨギー」と
「ミラレパの十万歌」(共に、おおえまさのり訳)に詳しいですが
彼の詩には、学ぶところが多々あります。
『無限の知識を持つ心を超えたものは力
本来浄らかなものはもう一つの力
それ故無分別の揺るぎない瞑想の修行は力
大いなる光もまた力
完全にくつろいでいる時、何が起こっているのかを見るなら
その行為そのものが力を生み出す
一切の流れるもの、満ち溢れるもの、抱かれるもの
そして真如(在るがまま)、これらすべては力をもたらす 』
(「ミラレパの十万歌」)
奥の深い言葉が次々と語られます。
じっくりと噛み締めながら味わうとき、彼の凄さを感じます。
「一切の流れるもの、満ち溢れるもの、抱かれるもの」
これは神気と合一するときのプロセスそのものです。
肉体と周囲の大気との境が希薄になり、天地を貫くように神気が流れ込んできます。
そして満ち溢れ、光の粒子に抱かれるように、無重力の空間にぽっかりと浮かんでいる、、、。
神を数えるときに柱という単位を使いますが、自分自身が柱と一体化する、
それが神人合一の第一段階なのです。