2022-04-28 著者:小山一夫
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無著はインドの大乗仏教の一派である唯識派の学者です。本名はアサンガといい、310~390年頃の人物であると言われています。
彼は、西北インドのガンダーラ国にバラモンの子として生まれました。若くして出家し、瞑想による欲望からの離脱法を学びました。
しかし中観の「空」を体得できないことに悩んで自殺しようとした時に、ビデーハ国の阿羅漢であるピンドラに出会い「空」を会得しました。
でも彼はこれに満足できず、インド中部のアヨーディヤに赴いて、当時もっとも厳しいとされた瑜伽行に取り組んだといわれています。
そして修行の末、マイトレーヤ(弥勒菩薩)から「瑜伽師地論」を授けられ、彼がその解説をすることになりました。その後、弟の世親と共にこの唯識思想を完成させてゆきました。
アサンガは後日説法をした時に、皆が納得しなかった為、その場でマイトレーヤと合一してみせたとの伝説があります。この時具体的に何が起きたのか?それについては改めてご紹介したいと思います。
「瑜伽師地論」の漢訳は唐の玄奘三蔵によりますが、瑜伽つまりヨーガの修行法や悟りの境地などを説きながら、瑜伽唯識論を展開してゆく内容となっています。