2022-06-14 著者:小山一夫
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『いけにえをささげ、神々に呼びかけることは、すばらしかった。
しかし、それがすべてだったろうか。いけにえは幸福をもたらしたか。』
(新潮文庫より)
「自灯明、法灯明」という言葉があります。
これは「自らを灯明とし自らを所依とし、法を灯明とし法を所依とせよ。」という意味ですが、もともとの出典は「大パリニッバーナ経」という原始仏典です。
釈迦が亡くなる前、若いアーナンダは呆然自失して悲しみに震えていました。
しかし釈迦は次の様に語り掛けます。
(以下引用はすべて岩波文庫、中村元先生の訳より)
「アーナンダよ。
今でも、またわたしの死後にでも、誰でも自らを島とし、自らをたよりとし、他人をたよりとせず、法を島とし、法をよりどころとし、他のものをよりどころとしないでいる人々がいるならば、かれらはわが修行僧として最高の境地にあるであろう、誰でも学ぼうと望む人々は。」と。
(「ブッダ最後の旅」より)
これに類する記述は、他の原始仏典にも幾つか見受けられます。