2023-03-19 著者:小山一夫
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「美と愛を持たなければ、
あなたはあの不可測なるものに出会うことはできない。
遍歴僧や聖者たちの生き方をつぶさに観察してみれば
この美と愛が彼らからほど遠いことに気づかれるであろう。
彼らはそれを口にするかもしれないが
何と言っても
彼らは厳格な規律励行者であって
自らの統制と要求において極端である。
そういうわけで、彼らは
サフラン色や黒い僧衣をまとい緋の衣や帽子をつけてはいても
本質的にはいずれも非常に世俗的なのである。
僧であることは一般の職業と同様、一種の職業であり
霊的と呼ばれるものでないことは明らかである。
なかには実業家と呼ぶ方がふさわしい者もいて
霊性のかけらもない者も見受けられるありさまである。」
『クリシュナムルティの瞑想録』
かつてヘルマン・ヘッセの「シッダールタ」や「知と愛(ナルチスとゴルトムント)」を読んだとき
戒律や清貧に生きたゴーヴィンダやナルチスではなく、なぜ、ハチャメチャなシッダールタやゴルトムントが悟れたのか、と不思議に思ったものでした。
結局、他人の決めた特定の価値観にがんじがらめになっていたのでは、真の自由、つまりサマディに到ることはできないのではないかと気づきました。
どんなに形が整って見栄えが良くとも、盆栽は、所詮盆栽に過ぎません。