2024-07-28 著者:小山一夫
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文献で確認できる範囲では、日本人で最初にチャクラを体験をしたのは、おそらく弘法大師空海だと思います。彼の著書「三教指帰」や弟子の書いた空海の記録「御遺告」などに、その体験がかなり詳細に書かれています。
それは空海が中国に渡る前、しかも正式な僧侶になる前のことでした。室戸岬の洞窟で独り、虚空蔵求聞持法という脳力を高める密教の修法をしている時に、彼は驚愕の体験をします。
「谷響きを惜しまず、明星来影す」(三教指帰)、
「土佐の室戸門崎に寂留す。心に観ずるに、明星口に入り、虚空蔵光明照らし来つて、菩薩の威を顕す」(御遺告)。
つまり、頭の中に輝く光球が出現し、かつ振動していたというのです。これはまさしくアジュナー或いはサハスラーラの覚醒に他なりません。そしてこの法の成就は、空海の脳を数段バージョンアップさせました。後世に伝わる彼の天才的な伝説の原点ともいえる体験です。
私も若い頃に真言宗醍醐派で修行していましたので、この虚空蔵求聞持法についても学びました。技法の構造としては、印(ムドラー)、真言(マントラ)、観想(意念の活用)の密教の修法に共通する3つの基本的な要素です。
要点は、印で特定した脳の部位に、内観と共に真言の振動を注ぎ込むところです。
ヨガ的に解説しますと、①サハスラーラとアジュナーの位置を特定する。②ムドラーと脳のリンケージを確立する。③脳内の内呼吸を制御する。④眼球の角度の特定と、視神経の操作。⑤声帯からアジュナー、サハスラーラまでの振動の伝達(骨伝導と体液伝導)、ということになります。
それにしても独学で成就した空海は凄いですね