一般財団法人 野萩青少年育成財団
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禅の十牛図 考-3

2024-10-15 著者:小山一夫

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禅の十牛図について技術的な側面から解説します。
(「悟りに至る十牛図瞑想法」より)
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禅定経典
前述の数息観程度が坐禅の瞑想法だとすればなんとも情けない話だが、実際には禅定経典又は禅経といえる類の技術書が幾つも伝承されている。

 

例えば、治意経を始めとする原始仏典や、大安般守意経、道地経、陰持入経、仏説如来独証自誓三昧経、禅秘要法経、坐禅三昧経、禅法要解、仏説首楞厳三昧経、達摩多羅禅経、仏説観仏三昧海経、五門禅経などがあるし、また経典ではないが、坐禅箴(しん)や天台智顗の摩訶止観、天台小止観、六妙法門なども古くから手引書として重宝がられている。さらに、瑜伽師地論、道元の正法眼蔵、普勧坐禅儀なども有力な参考文献だ。

 

これらは禅定の具体的な修行法や階梯について説かれた貴重なマニュアルであり、「唯静かに坐っているだけの坐禅」など勧めてはいない。一般向けの坐禅会では、なかなかこのような専門的な技法を学ぶことはできないが、坐禅本来の妙味はまさにここにある。


そこで本書では、禅の十牛図及び禅定に関する専門的な文献を詳しく読み解きながら、隠された「禅」の真実に迫りたい。禅の十牛図(牧牛図)とは、布教の為に書かれたものではない。悟りに至る具体的な技術書として、牧牛図は多くのことを我々に教えてくれるだろう。
 


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