2025-01-21 著者:小山一夫
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禅の十牛図について技術的な側面から解説します。
(「悟りに至る十牛図瞑想法」より)
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第3章 第三 見牛
序
従声得入、見処逢源
六根門著著無差、動用中頭頭顕露
水中塩味、色裏膠青
貶上眉毛、但非他物
声より得入(とくにゅう)すれば、見処(けんじょ)源に逢う
六根(ろっこん)門 著々(じゃくじゃく)差(たが)うこと無し、動(どう)用(よう)の中頭々(ずず)顕(けん)露(ろ)す
水中の塩味、色(しき)裏(り)の膠(こう)青(せい)
眉毛(びもう)を貶上(さつじょう)すれば、是れ他物(たもつ)に非ず
頌
黄*枝上一声声日
暖風和岸柳青
只此更無廻避処
森森頭角画難成
黄(こう)*(おう)鶯枝上 一声声
日暖かに風おだやかにして岸柳青し
只此れ更に廻(かい)避(ひ)する処無し
森々たる頭(ず)角(かく) 画(えが)けども成り難し
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身、気息、心を調える
天台小止観は五法の調和を説くが、「身、気息、心」をどのように整えたらよいのだろうか?
先ず「身」については、坐り方から始まる。半跏趺座でも結跏趺坐でもよいとされているが、私は半跏趺座を奨めている。なぜなら結跏趺坐は血流を損なう場合があるからだ。そして衣帯を弛め、両手をゆったりと落ち着ける。次に身を正しくする。天台小止観では「自按摩(じあんま)法の如く」と書かれているが、身体の緊張をとるように全体的に少し動かしてみよう。そして前から見て鼻と臍が概ね直線状になるように、頭、首、背骨の位置を整える。
姿勢が整ったら、次は胸中の穢(え)気(き)を口から吐き去り、鼻から清気を取り込む。私はやり方を少し変えて、吐く時に坐ったまま上体を前屈させてしっかりと吐き出すようにしている。そして元の姿勢に戻る時に鼻から清気を吸う。これを3回繰り返す。
次に外光を断つ程度に眼を閉じる。道元は「目は開すべし」(正法眼蔵・坐禅儀)として、瞑目に反対しているが、私はある理由から軽く閉じた方がよいと考えている。そして(道元の意には反するが)舌と歯は気にしないほうがいいと思う。