2025-02-02 著者:小山一夫
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禅の十牛図について技術的な側面から解説します。
(「悟りに至る十牛図瞑想法」より)
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第3章 第三 見牛
序
従声得入、見処逢源
六根門著著無差、動用中頭頭顕露
水中塩味、色裏膠青
貶上眉毛、但非他物
声より得入(とくにゅう)すれば、見処(けんじょ)源に逢う
六根(ろっこん)門 著々(じゃくじゃく)差(たが)うこと無し、動(どう)用(よう)の中頭々(ずず)顕(けん)露(ろ)す
水中の塩味、色(しき)裏(り)の膠(こう)青(せい)
眉毛(びもう)を貶上(さつじょう)すれば、是れ他物(たもつ)に非ず
頌
黄*枝上一声声日
暖風和岸柳青
只此更無廻避処
森森頭角画難成
黄(こう)*(おう)鶯枝上 一声声
日暖かに風おだやかにして岸柳青し
只此れ更に廻(かい)避(ひ)する処無し
森々たる頭(ず)角(かく) 画(えが)けども成り難し
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<参考> タパスの制御
岸本秀夫博士の「宗教的神秘主義~ヨーガの思想と神秘」によれば
「リグ・ヴェーダの終期頃から、タパス(tapas)という言葉が散見する。本来は熱という意味の言葉である。それが転化して、肉体的苦行に耐える行法を指すこととなった。苦行の総称と見てよい。それには、さまざまな超自然的な性質が附加されて、呪術的な性格を帯びている場合も多い。諸家の見解は大体一致して、ヨーガ的行法の前身を、ここに認めている。」
このタパスだが、これがヨーガ的行法の前身ということになると、ヨーガのアイデンティティを考える上で重要な意味を持つ。つまりヨーガ的行法は、熱エネルギーの制御から始まったと推測してもよいのではないか、という仮説が導き出されるのだ。もしその通りならば、ヨーガのルーツは、フィットネスやストレッチのような単なる体操レベルのものではなく、エネルギー制御そのものがヨーガの本質であり、その目的を達成するために、2000年以上かけて多くの技法が編み出されたと考えられる。そして後に、根源的なエネルギーを意味するクンダリーニや、チャクラの理論が、ヨーガのテーマとなるのも頷ける。そのような背景から、世界最古のヨーガであるジニャーナ・ヨーガや、そのサポート技術であるラージャ・ヨーガでも、このタパスをどう高め、如何に制御するかが課題となった。