2025-02-04 著者:小山一夫
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禅の十牛図について技術的な側面から解説します。
(「悟りに至る十牛図瞑想法」より)
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第3章 第三 見牛
序
従声得入、見処逢源
六根門著著無差、動用中頭頭顕露
水中塩味、色裏膠青
貶上眉毛、但非他物
声より得入(とくにゅう)すれば、見処(けんじょ)源に逢う
六根(ろっこん)門 著々(じゃくじゃく)差(たが)うこと無し、動(どう)用(よう)の中頭々(ずず)顕(けん)露(ろ)す
水中の塩味、色(しき)裏(り)の膠(こう)青(せい)
眉毛(びもう)を貶上(さつじょう)すれば、是れ他物(たもつ)に非ず
頌
黄*枝上一声声日
暖風和岸柳青
只此更無廻避処
森森頭角画難成
黄(こう)*(おう)鶯枝上 一声声
日暖かに風おだやかにして岸柳青し
只此れ更に廻(かい)避(ひ)する処無し
森々たる頭(ず)角(かく) 画(えが)けども成り難し
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<参考> 界分別経と六六経
原始仏典の界分別経は、六種の元素(六界)、六種の接触の場(六触処)、十八種の意の考察、(十八意行)、四種の拠り所(四住処)を説いている。例えば六界では、地、水、火、風、空、識の六元素を、六触処では、眼、耳、鼻、舌、身、意の六種を挙げている。興味深いのは、六界の瞑想法だ。外界(大自然)と内界(人間を構成)の六種の元素についてひとつずつ分析し、解き放ってゆく。さらに妄想の超越として、有色者、無色者、有想者、無想者、非想非非想者を全て捨し、超越してゆく。そのままでは使えないが、これを裏表駆使して応用すると、身心脱落や「即今、目前、聴法底」の件に応用できる。
六六経は、まず認識の成立に関する六内処、六外処、六識身、六触身、六受身、六愛身を説いている。そしてそれらを無我化し、生起させ、止滅させようとする。この経典には技術的な構成の妙がある。