2025-02-11 著者:小山一夫
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禅の十牛図について技術的な側面から解説します。
(「悟りに至る十牛図瞑想法」より)
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第3章 第三 見牛
序
従声得入、見処逢源
六根門著著無差、動用中頭頭顕露
水中塩味、色裏膠青
貶上眉毛、但非他物
声より得入(とくにゅう)すれば、見処(けんじょ)源に逢う
六根(ろっこん)門 著々(じゃくじゃく)差(たが)うこと無し、動(どう)用(よう)の中頭々(ずず)顕(けん)露(ろ)す
水中の塩味、色(しき)裏(り)の膠(こう)青(せい)
眉毛(びもう)を貶上(さつじょう)すれば、是れ他物(たもつ)に非ず
頌
黄*枝上一声声日
暖風和岸柳青
只此更無廻避処
森森頭角画難成
黄(こう)*(おう)鶯枝上 一声声
日暖かに風おだやかにして岸柳青し
只此れ更に廻(かい)避(ひ)する処無し
森々たる頭(ず)角(かく) 画(えが)けども成り難し
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では、具体的な技法の説明に移る。(ただし師の傍らで行なうこと)
まず身心をくつろがせて坐る。意識を解放し、しっかりと生命を実感する。そして随息観を行う。ここまでで約3~5分。そして、自分の周囲の大気(空間)が肉体を支えているかのように意識する。次に自分の存在が周囲の大気を支えているように意識する。この支え合いを感じながら身心の絶妙なバランスをとる。
随息観によって全身の細胞レベルでの息吹を受け止めたら、それを優しくゆったりと見守る。すると、熱エネルギーや血流の状態が一定ではないことに気付くはずだ。ゆっくりだが確かなリズムを以って動いているのがわかるだろう。
何かに集中すると意識の収束が起こり、全身の変化がわからくなるので、意識の解放を心掛けてほしい。そうすれば熱エネルギーと血流が同じ方向に同じリズムで動いているのを感じるはずだ。
そこで繊細に生命の息吹を観察する。すると面白いことに気付くだろう。息を吐いている時に肉体の末端へ向かって拡がり、息を吸う時に身体の中心(鳩尾(みぞおち)辺り)に向けて収束が起こる。これに気がつけば、後は簡単だ。そのまま見守り続ければいい。そうすると呼気は肉体の膨張感と、吸気は収束感と連動しているのがわかるはずだ。
そしてそれが徐々に大きく強くなってゆく。つまり「膨張」は熱エネルギーを肉体の周囲を取り巻く大気にまで拡げ、「収束」は身体の末端から血の気がサーッと引いてゆくほどの勢いとなるだろう。このマックスとミニマムの差つまり乖(かい)離(り)が大きければ大きいほど、どこまでが自分の身体なのか境がわからなくなってくる。