2025-03-15 著者:小山一夫
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禅の十牛図について技術的な側面から解説します。
(「悟りに至る十牛図瞑想法」より)
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第3章 第三 見牛
序
従声得入、見処逢源
六根門著著無差、動用中頭頭顕露
水中塩味、色裏膠青
貶上眉毛、但非他物
声より得入(とくにゅう)すれば、見処(けんじょ)源に逢う
六根(ろっこん)門 著々(じゃくじゃく)差(たが)うこと無し、動(どう)用(よう)の中頭々(ずず)顕(けん)露(ろ)す
水中の塩味、色(しき)裏(り)の膠(こう)青(せい)
眉毛(びもう)を貶上(さつじょう)すれば、是れ他物(たもつ)に非ず
頌
黄*枝上一声声日
暖風和岸柳青
只此更無廻避処
森森頭角画難成
黄(こう)*(おう)鶯枝上 一声声
日暖かに風おだやかにして岸柳青し
只此れ更に廻(かい)避(ひ)する処無し
森々たる頭(ず)角(かく) 画(えが)けども成り難し
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①「止観」の成就
止観を成就するには、「止(奢(シャ)摩(マ)他(タ))」と「観(毘鉢舎那(ヴィパッサナ))」を必ず双修する必要がある。どちらかひとつに注力するのは好ましくない。それと、必ず止を先に行い、然る後に観を修行することが肝要だ。
だが、実際に行なうと、もちろんある程度止が出来てからの話だが、観が止を助け、止が観を助けるようになる。なぜなら止の深まりによって観がより強く働き、また観の境地に浸ることによって止がより深まってゆくからだ。ヨーガスートラでは、「心の作用の止滅」の後に「純粋観照者」が登場するが、実際にはこの両者も止観の関係と同じだと思っていい。