2025-03-20 著者:小山一夫
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禅の十牛図について技術的な側面から解説します。
(「悟りに至る十牛図瞑想法」より)
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第3章 第三 見牛
序
従声得入、見処逢源
六根門著著無差、動用中頭頭顕露
水中塩味、色裏膠青
貶上眉毛、但非他物
声より得入(とくにゅう)すれば、見処(けんじょ)源に逢う
六根(ろっこん)門 著々(じゃくじゃく)差(たが)うこと無し、動(どう)用(よう)の中頭々(ずず)顕(けん)露(ろ)す
水中の塩味、色(しき)裏(り)の膠(こう)青(せい)
眉毛(びもう)を貶上(さつじょう)すれば、是れ他物(たもつ)に非ず
頌
黄*枝上一声声日
暖風和岸柳青
只此更無廻避処
森森頭角画難成
黄(こう)*(おう)鶯枝上 一声声
日暖かに風おだやかにして岸柳青し
只此れ更に廻(かい)避(ひ)する処無し
森々たる頭(ず)角(かく) 画(えが)けども成り難し
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<参考> 有勝天経の禅定
原始仏典の「有勝天経」に特殊な空間的瞑想法と光輝観が説かれている。
前段では、「無量の心の解放」と「おおいなる心の解放」というふたつの瞑想法が説明されている。
先ず前者だが、これは①人の悲しみを我ことのように思う心、②人の喜びを悲しみを我ことのように思う心、③それらに対して無関心である心を、それぞれ広大で量り知れない一切の世界へ広める瞑想だ。
ここの要点は、質的な違いもさることながら、上下、左右のみならず全ての場所、全ての方向へ向けているところだ。空間的な要素を意識の拡大と連動させている点が面白い。後者は、6段階に分けて意識を拡大し解放する瞑想だ。
そして後段では、「4種類の光を放つ神々としての誕生」が説かれる。
少ない光(小光天)、圧倒的な光(無量光天)、ほの暗い光、澄んだ光の4種類だ。
これらは言うまでもなく、神の放つ光に透明度と強弱があることを示唆している。
そして神々に転生した者にも光の量や清濁に違いがあるとし、その原因等について解説している。