一般財団法人 野萩青少年育成財団
記事一覧に戻る

禅の十牛図 考-172

2025-04-02 著者:小山一夫

原文保存・内容校閲前/画像は元サイトから読み込みます。

禅の十牛図について技術的な側面から解説します。
(「悟りに至る十牛図瞑想法」より)
***********************************************

 

第3章 第四 得牛


序
久埋郊外、今日逢渠
由境勝以難追、恋芳叢而不已
頑心尚勇、野生猶存
欲得純和、必加鞭撻

久しく郊外に埋もれて今日渠(かれ)に逢う
境(きょう)、勝(すぐ)るに由(よ)って以て追い難し、芳(ほう)叢(そう)を恋(した)うて而も已(や)まず
頑(がん)心(しん)尚(なお)お勇み、野生猶(なお)存す
純(じゅん)和(な)を得んと欲せば必ず鞭(べん)撻(たつ)を加えよ

頌
竭尽精神獲得渠
心強力壮卒難除
有時纔到高原上
又入烟雲深処居

精神を竭(けつ)尽(じん)して渠を獲得す
心強く力壮(さか)んにして卒(にわか)に除き難し
有る時は纔(わず)かに高原の上(ほとり)に到り
又煙雲深き処に入って居(きょ)す
 

****************************

 

まず身体の中府へ真我を導く方法だが、見牛のところで私は次のように書いた。


①身体の中府に鎮まって欲しいという意志を持つ

②意識を判然とさせた状態で放松・入静を行なう

③座を作る(身体の中府辺りを虚の状態にする)

④当然の結果のように真我が自然に鎮まるのを待つ


では一つひとつ見てゆこう。

 

①は明確な目的意識を持てということだ。

②では放松・入静を行ない、心を澄(ちよう)清(せい)にする。

③については、やや難しいだろう。なぜならこれに先立って、後述する露(ろ)柱(しゅ)の確立と、露柱懐胎を得なければならないからだ。

④で自然に鎮まるのを待つには、只々露柱を観照し、鎮まってゆく感触に浸ることだ。そして一旦鎮まったら今度は露柱と真我、両方の安定を図ることになる。

 

以上の一連の修練は、当然のことながら、良師の傍らで練習するのが望ましい。
 


元記事