一般財団法人 野萩青少年育成財団
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禅の十牛図 考-185

2025-04-15 著者:小山一夫

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禅の十牛図について技術的な側面から解説します。
(「悟りに至る十牛図瞑想法」より)
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第3章 第四 得牛


序
久埋郊外、今日逢渠
由境勝以難追、恋芳叢而不已
頑心尚勇、野生猶存
欲得純和、必加鞭撻

久しく郊外に埋もれて今日渠(かれ)に逢う
境(きょう)、勝(すぐ)るに由(よ)って以て追い難し、芳(ほう)叢(そう)を恋(した)うて而も已(や)まず
頑(がん)心(しん)尚(なお)お勇み、野生猶(なお)存す
純(じゅん)和(な)を得んと欲せば必ず鞭(べん)撻(たつ)を加えよ

頌
竭尽精神獲得渠
心強力壮卒難除
有時纔到高原上
又入烟雲深処居

精神を竭(けつ)尽(じん)して渠を獲得す
心強く力壮(さか)んにして卒(にわか)に除き難し
有る時は纔(わず)かに高原の上(ほとり)に到り
又煙雲深き処に入って居(きょ)す
 

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⑤では、無限に広がる空間の中に露柱を安定させるが、既に希薄化しつつある肉体感覚がさらに消失してゆく。瞑想がすすむとほとんど肉体感覚がないような状態になるが、それは露柱歩空行へ向かって近づいていると思っていい。⑥では身体の中府をマーキングするかのように2~3回軽く意識を置くだけで充分だ。それだけで真我がゆっくりと鎮まってくるだろう。


そして佐保田博士が言うように真我が自然に還ってきたら、次は⑦~⑨を試みる。光輝系五気は、周囲と露柱を互いに支え合わせ、また露柱内に浮かぶ真我を絶妙なバランスで安定させる役割を担う。また、この光輝系五気だが、第六図の騎牛帰家のところでも、離脱に際して重要な役割を果たすことになる。


以上はジニャーナ・ヨーガの技法ではあるが、良師の元で正しく練習すれば、「離遊の運魂を招き、身体の中府に鎮む」(令義解)をはっきりと実感することだろう。そしていよいよ露柱歩空行だが、これは真我独存が完成した時の話だ。透体脱落し、露柱と真我だけが無重力の空間に浮かんでいる世界は、初めて味わう者にはかなりのインパクトがあるだろう。
 


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