一般財団法人 野萩青少年育成財団
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禅の十牛図 考-214

2025-05-14 著者:小山一夫

原文保存・内容校閲前/画像は元サイトから読み込みます。

禅の十牛図について技術的な側面から解説します。
(「悟りに至る十牛図瞑想法」より)
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第3章    第六図 騎牛帰家


序
干戈已罷、得失還空
唱樵子之村歌、吹児童之野曲
身横牛上、目視雲霄
呼喚不回、撈籠不住

干(かん)戈(か)已(すで)に罷(や)み、得失(とくしつ)還(ま)た空(くう)ず
樵(しょう)子(し)の村歌を唱(とな)え、児童の野曲を吹く
身を牛上に横たえ、目に雲(うん)霄(しょう)をみる
呼(こ)喚(かん)すれども回(かえ)らず、撈(ろう)籠(ろう)すれども住(とど)まらず

頌
騎牛迤邐欲還家
羗笛声声送晩霞
一拍一歌無限意
知音何必鼓唇牙

牛に騎(の)って迤邐(いり)として家に還(かえ)らんと欲す
羗(きょう)笛(てき)声声晩(ばん)霞(か)を送る
一拍一歌限り無き意
知(ち)音(いん)は何(なん)ぞ必しも唇(しん)牙(げ)を鼓(こ)せん
 

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牛に騎(の)って迤邐(いり)として家に還(かえ)らんと欲す
羗(きょう)笛(てき)声声晩(ばん)霞(か)を送る
一拍一歌限り無き意
知(ち)音(いん)は何ぞ必しも唇(しん)牙(げ)を鼓(こ)せん

 

牛に騎ってのんびりと家に還ろうとする。

異国の笛の音が夕焼けの雲を見送る。

一節一節の歌が限りなく続く。

以心伝心で知る人には、余計な説明など不要だ。
 
迤邐とは、斜めに歩くこと。羗笛とは、羊を放牧する人、夷の笛、異国の笛。晩霞とは、夕焼けの雲。知音とは、琴の名人伯(はく)牙(が)と友人の鍾(しょう)子(し)期(き)の故事から、言葉で語る必要もないほどの繋がり、心の底まで理解しあった関係のこと。

 


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