2025-05-09 著者:小山一夫
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禅の十牛図について技術的な側面から解説します。
(「悟りに至る十牛図瞑想法」より)
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第3章 第六図 騎牛帰家
序
干戈已罷、得失還空
唱樵子之村歌、吹児童之野曲
身横牛上、目視雲霄
呼喚不回、撈籠不住
干(かん)戈(か)已(すで)に罷(や)み、得失(とくしつ)還(ま)た空(くう)ず
樵(しょう)子(し)の村歌を唱(とな)え、児童の野曲を吹く
身を牛上に横たえ、目に雲(うん)霄(しょう)をみる
呼(こ)喚(かん)すれども回(かえ)らず、撈(ろう)籠(ろう)すれども住(とど)まらず
頌
騎牛迤邐欲還家
羗笛声声送晩霞
一拍一歌無限意
知音何必鼓唇牙
牛に騎(の)って迤邐(いり)として家に還(かえ)らんと欲す
羗(きょう)笛(てき)声声晩(ばん)霞(か)を送る
一拍一歌限り無き意
知(ち)音(いん)は何(なん)ぞ必しも唇(しん)牙(げ)を鼓(こ)せん
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ジャイナ教の離脱法
釈迦と同時代に始まったジャイナ教でも、ヨーガは重要な修行法の一つだった。
「ジャイナ教徒は瞑想(ヨーガ)を行なった。ジャイナ教のサンヴァラの概念とパタンジャリのヨーガの概念は、本質的な意味において一致している。」(「ヨーガとサンキャ哲学」)
ジャイナ教白衣派のヘーマチャンドラ(12世紀)が書いた「ヨーガ・シャーストラ」には、第5章から第6章にかけて、「霊魂を身体から分離させる術」と「霊魂を他人の身体に入らせる術」という大変興味深い記述がある。ジャイナ教の技法については、修行経験がないので詳しいことはわからないが、他にもたくさんの顕教ヨーガ的瞑想法がある。
例えばカーヤ・ウッサッガ法は肉体感覚の消失をもたらす技法で、皮膚脱落から周囲の空間への融和など、禅やヨーガの技術に似ている。またレーシュヤー・ディヤーナ法では、青、緑、赤、黄、白の5種類の輝きを観想する。これなどはウパニシャッドや古神道と全く同じ5色(光)を用いている。(但しジャイナ教の場合は観想法なので、技術的にはかなり異なるが)