2025-06-08 著者:小山一夫
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禅の十牛図について技術的な側面から解説します。
(「悟りに至る十牛図瞑想法」より)
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第3章 第八図 人牛倶忘
序
凡情脱落、聖意皆空
有佛處不用遨遊、無佛處急須走過
兩頭不著、千眼難窺
百鳥含花、一場懡*
凡(ぼん)情(じょう)脱落し、聖(しょう)意(い)皆空ず
有(う)仏(ぶつ)の處、遨(ごう)遊(ゆう)することを用いず
無(む)仏(ぶつ)の処、急に須(すべか)らく走過(そうか)すべし
両頭に著(じゃく)せずんば、千眼も窺(うかが)い難(がた)し
百鳥華を啣(ふく)む、一場の懡(も)*(ら)
頌
鞭索人牛盡屬空
碧天遼闊信難通
紅爐焔上爭容雪
到此方能合祖宗
鞭索(べんさく)人(じん)牛(ぎゅう)、尽(ことごと)く空に属す
碧天(へきてん)遼(りょう)闊(かつ)として信(しん)通じ難し
紅(こう)爐(ろ)焔上(えんじょう)、争(いか)でか雪を容(い)れん
此(ここ)に到って方(まさ)に能(よ)く祖宗に合(かな)う
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<参考> 四禅定、五輪三昧、四無色定、九次第定、四念住、四種禅、四神三昧
1.四禅定とは、初禅から第四禅までの4種類を言う。初禅は覚、観、喜、楽、一心の五支からなる。第二禅は、内浄、喜、楽、一心の四支からなる。第三禅は、捨、念、慧、楽、一心の五支からなる。第四禅は、不苦不楽、捨、念、一心の四支からなる。この四禅定は原始仏教では基本となる禅定法のひとつだが、これを行なうに際しては実効性を高める為にも、五輪三昧を併せて練習した方がいいと思う。
2.五輪三昧とは、地輪三昧、水輪三昧、火輪三昧、風輪三昧、空輪三昧のこと。五大(堅さの性質を持つ地、湿潤性を持つ水、熱性を持つ火、成長性を持つ風、無障碍(むしょうげ)性を持つ空)を人間に具体的かつ詳細に当てはめ、生命の神秘を実感した後に、その根源的解体を体験する禅定法。原始仏教の段階で、技術的にはほぼ完成されている。蛇足だが、例えば空観に関して言うなら、空・無相・無作(むさ)の三要素を用いる実相三昧(三三昧)という方法もある。(私見だが、この部分については単に空のみを使うのではなく実相三昧の方がより有効だと思う)