2025-09-21 著者:小山一夫
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ヨーガとタントラについて技術的な側面から解説します。
(「ヨーガの極意」より)
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また、もうひとつ幸いなことに、政治的なサポートもありました。
このチベット密教は、元(1271-1368)の時代に国教とされた為、チベット系タントラの教義と技法の全てが完全な形で中国に伝播されました。そして明(1368-1644)、清(1616-1912)の皇室でも信仰され、タントリック・ヨーガも実践されていました。
ですから第二次大戦後に政治や文化など全ての面で激しい弾圧を受けたチベットより、中国の文化の中により深く残っていたとしても不思議ではないのです。
私は当初バジアン師からホワイト・タントリック・ヨーガの技法を学びましたが、私の体験と知識のほとんどは、その後の160回以上の訪中によって得たものです。
この中国に伝わったタントラを研究して気づいたのは、それぞれの技法が特定の宗教に束縛されることなく、それ自体、とても素晴らしい価値を持っているということでした。
人間の性と死は、人類発祥以来の永遠のテーマです。
タントラが性と死を主たる題材に取上げるのは極めて自然なことであり、むしろこのタントラの元型からヨーガが生み出されたと考える方が合理性があるように思います。
しかしながら、この人間の根源的な探求をテーマとするタントラが、仏教やヒンドゥー教のような特定の宗教に導入された時、その様相は一変します。
本来純粋かつシンプルであったタントラは、さまざまな宗教的な「衣装」を着せられ、本来の純粋な輝きを失っていったように感じられてなりません。
そこで、ここでは宗教色のないタントラの原点に迫りたいと思います。
飾り物の「衣装」ではなく、その本質を探究してこそ、タントラ本来の素晴らしさがわかるのです。