一般財団法人 野萩青少年育成財団
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タントラとヨーガ 考-16

2025-10-01 著者:小山一夫

原文保存・内容校閲前/画像は元サイトから読み込みます。

ヨーガとタントラについて技術的な側面から解説します。
(「ヨーガの極意」より)
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ペルシャに残ったイラン・アーリア人は、ゾロアスター教を生み出しました。
別名拝火教とよばれるこの宗教においても、いわゆる悟りや解脱という思想は当初よりありません。ユダヤ教やキリスト教などのように、神を信仰し、真面目に生きていれば、最後の審判で評価されて神の国へのチケットがもらえるわけです。


ですからイラン・アーリア人と起源を同じくするインド・アーリア人も、当初から神に対する祭祀を中心とした宗教観を持っていたわけです。

このようにアーリア人の宗教には、元来悟りや解脱などという概念はありませんでした。祭壇を作って神々を崇め祭り、現世利益を願うのがその目的だったのです。


ですから個人の悟りなど全く考慮されておりませんし、また輪廻思想も存在しませんでした。その宗教観はヴェーダにも引き継がれてゆきますが、その後ある時期にそれまでなかった輪廻の思想が入り込みます。正確にいつからかわかりませんが「チャンドギャ・ウパニシャッド」(紀元前800年頃のサーマ・ヴェーダ系文献)に始めて登場します。


そもそもウパニシャッドはバラモンに次ぐクシャトリア(軍部・王族階級)から始まった思想ですが、後にバラモン階級にも大きな影響を及ぼすことになります。


クシャトリアは祭祀を司るバラモンとは異なり、軍事力と財力によって社会を実質的に支配する階級でしたので、社会制度の維持に最も頭を悩ましていたわけです。
 


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