一般財団法人 野萩青少年育成財団
記事一覧に戻る

タントラとヨーガ 考-72

2025-11-26 著者:小山一夫

原文保存・内容校閲前/画像は元サイトから読み込みます。

ヨーガとタントラについて技術的な側面から解説します。
(「ヨーガの極意」より)
***********************************************

 

  

 

第6章 サマディの階梯

1.ふたつのサマディ


ヨーガのゴールとして知られる三昧(サマディ)とはどのような境涯なのでしょうか。
第3章でも説明しましたが、もう一度ヨーガスートラを参照したいと思います。


同書第一章では、「ヨーガとは心の作用を止滅させることである」とあります。
それがヨーガの定義だとすれば、何の為にそうしなければならないのか、さらにその結果として何が起こるのかを検討する必要があります。同書では、それに続けて次のように説明しています。


「心の作用が止滅されてしまった時には、純粋観照者である真我は自己本来の状態にとどまることになる」(1-3)


そして心の作用として、正知、誤謬(ごびゅう)、分別知、睡眠、記憶の五種類をあげ、その達成手段として修習と離欲というふたつの方法を提示しています。


この修習とは、次のように定義していますが
「こころの流れの静止をもたらそうとする努力」(1-13)
要は「止滅」と「観照」のふたつの要素を説明していると解釈できます。
 


元記事