2025-12-26 著者:小山一夫
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ヨーガとタントラについて技術的な側面から解説します。
(「ヨーガの極意」より)
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佐保田博士の「ヨーガの宗教理念」(P102)には、ラーマナ・マハーリシ師のダルシャンの様子が書かれています。師が得意とした凝視によるダルシャンとは、どのようなものだったのでしょうか。
博士によれば
「彼は入門者の方へ燃えるような眼を向ける。すると、彼の両眼の輝きと力とが、その弟子の心を貫いて、その想念の連続を破壊してしまう。時として相手は、まるで強力な電流が流れ込んだように感じたこともあった。」とのことです。
この場合も当然シャクティパッドの力が働いているわけですが、
これも無言の内に真理を伝える一種の「粘華微笑」だといってよいでしょう。
ヘルマン・ヘッセ(1877-1962)の名作「シッダールタ」の最終章にも、強烈なシャクティパッドの様子が描かれています。シッダールタとは釈迦の出家前の名前ですが、この作品では釈迦ではなく、ある青年にその名を与え、彼が悟りに達するまでの波乱万丈とも言える人生を描いています。
翻訳者の高橋先生が後書きに記しているように、「涅槃に入った仏陀の教えを説いたり、成道を讃美したりするのでなく、あくまでヘッセの宗教的体験の告白」です。(「シッダールタ」新潮文庫)
この本はヘッセ作品中、欧米でもっとも読まれているものですが、ヘッセ自身かなり真剣に取り組んだことがその言から伺えます。
『「そのとき、もちろん、初めてではなかったが、いつもよりもきびしく、自分の生活しなかったことを書くのは無意味だという経験をした。」と彼は表白している。彼はあらためて、禁欲、瑜伽の業にいそしんだ。』(P155)。