2025-12-18 著者:小山一夫
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ヨーガとタントラについて技術的な側面から解説します。
(「ヨーガの極意」より)
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ところで、インドの輪廻転生思想は、「転生を通して自己同一性が維持」されていることが前提です。(「ヨーガ根本経典」P57)
真我を輪廻の主体とすることに理論的矛盾があるため、ヨーガスートラでも無理やり「我想元質」(4-4、4-5)なるものを創出しましたが、そもそもスタートのところに無理があるように思います。
仏教の経典に「ジャータカ(本生経)」というのがあります。
これは釈迦成道前の前世の説話をまとめたものとして知られていますが、もし釈迦本人が読んだらきっと驚くことでしょう。もしかしたら「いい加減なこと書くな」と怒るかもしれません。
この「転生を通して自己同一性が維持」されるという考え方は、前述の「ミリンダ王の問い」でも疑問を投げ掛けられていますが、とても同意できるものではありません。
結論を言えば、人生は一回だけであり、自己同一性が維持される転生(生まれ変わり)はないのです。
だからこそこの命を大切にし、一度しかない人生を豊かなものにしてゆかなければならないわけです。「次があるから」と想っていたら後で後悔すると思います。