一般財団法人 野萩青少年育成財団
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2002年の日記から―1

2026-03-02 著者:小山一夫

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昔書いた日記からいくつかアップします。

 

 

2002-12-1
低酸素室とドーピング


今年(2002年)3月、国際オリンピック委員会のメロード医事委員長が低酸素トレーニングに関して疑問を呈した。それによって関係者はドーピング同様の規制がかけられるか否か懸念していたようだが、IOCとしての結論はまだ出ていない。川原貴・日本オリンピック委員会医科学委員長などは「人体に直接操作するわけでもないのだから、問題はないと思います」というが、果してそうだろうか。


低酸素室は、高地トレーニングの効果を平地で得るためのものだが、事は機械的に制御された非自然的な空間を作り出して血液等のコントロールを行なうという発想それ自体の是非が問われているわけだ。前嶋孝・専大教授などは、「血液を採取して調べても「高地トレーニングと低酸素室の区別は不可能」と指摘し積極的な考え方を持っているが、区別が不可能だと言うことと事の是非は全く別の問題だろう。


確かに、高地トレーニングに適さない体質の者を、あらかじめ低酸素室でチェックできるし、体調が悪い時には部屋に入るのを取りやめることもできる。それを根拠に前嶋教授は、「むしろ高地トレーニングより失敗が少なく、安全だと思います」と自信を持っていうが、それは主に高地トレーニングの前段階としての適性検査的意味合い等であって、トレーニングそれ自体の安全性に対する意見ではない。


また、先の高橋選手のようなケースは全然想定していないようだ。スポーツトレーニングの世界ではドーピングに代わる物として高地トレーニングがもてはやされ、近年は経費的な面を解決すべく低酸素室からテントまで開発されているが、公的な安全性調査などは残念ながら未だの様だ。

 


 


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