2026-03-29 著者:小山一夫
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昔書いた日記からいくつかアップします。
2002-9-30
タゴール-2
あなたが私に「歌え」とお命じになると
わたしの胸は いつも 誇らしさではりさけんばかり。
そんなとき、あなたのお顔を仰ぎ見ると、わたしの目に 涙がこみあげる。
わたしの命のなかの耳ざわりな不協和音は ことごとく ひとつの甘い調べに融け
わたしのあなたへの敬慕は 嬉々として海原を渡り翔ぶ渡り鳥のように 翼をひろげる。
わたしは知っている
わたしが歌えば、あなたが嘉してくださるのを。
わたしは知っている
歌人としてのみ、わたしはあなたの御前に出られるのを。
遠くひろげた わたしの歌の翼の先端で、わたしは
届こうとなど夢にも願わなかった あなたの御足に触れる。
歌う歓びに酔いしれて、つい我を忘れ、わたしは わが主たるあなたを
したしげに「友」と呼んでしまう。
<タゴール「ギータンジャリ」より>