2026-03-18 著者:小山一夫
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昔書いた日記からいくつかアップします。
2002-10-13
第三の眼・あるラマの自叙伝(1979講談社)
この本が英国で発表された時、かなりの社会的な反響があったという。
まず第一の関心は、著者のロブサンランパの正体についてだった。
さまざまな憶測を経て、最終的には実在しない架空の人間だということが判明した。ノンフィクション風の創作作品にしては実に真に迫っており、とても机上の想像だけで書けるような内容ではなかったが、真相はチベット旅行経験のない英国人の小説であり、事実ではないと断定された。
真の著者であるシリル・ホスキンは、暫く姿を隠していたが、2年後に次の様に弁解した。1947年に奇妙な霊感を得、1949年に脳震盪を切っ掛けとしてそれまでの一切の記憶を失い、チベット人の記憶に支配されたという摩訶不思議な説明だった。乗り移られた彼がその憑依者の意志でこの本を書いたのであり、つまり本人は預かり知らぬという意味合いだが、世間は一笑に付したと言う。いずれにしても、小説として読むならばとても楽しめる内容だ。(間違っても本気で受取らないように。荒唐無稽な空想小説として読む事。)