2026-05-29 著者:小山一夫
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昔書いた日記からいくつかアップします。
2003-3-9
スティーブン・セガール先生との再会
3月2日13時40分香港の空港に降り立った私は、21年ぶりにセガール先生に再会することが出来た。
入管に至るコンコースで妻が先生を発見した。10人くらいでゆっくりと歩いていた一団の先頭に一際大きな男性が目に入った。私は直ぐに先生に駆け寄り挨拶をした。当時より25キロも増えて皆から別人のようだと言われているくらいなので、最初は先生も直ぐにはわからなかった様だった。幾つか言葉を交わした所、先生も記憶が蘇った様で、「懐かしいね、元気にしていたか」とにこやかな表情になった。
実はこの時、私はあるキーワードを言ったのだ。それは先生と私だけに通じるキーワードだ。当時先生はこの話は棺桶に持ってゆくようなレベルだといい、私に口止めをしていた。内容は言えないがある意味歴史的な事件だけに、もし明らかになれば、今でも新聞やテレビニュースになるのは疑いないだろう。それ程の背景がある話だったので、21年間という長い時間を一瞬で解消することが出来たのだと思う。
先生はチャイナ風のワイン色のジャケットを着ていたが、その下にはチベット密教のラマ僧が羽織るような黄色の服が見えた。先生は今、ダライラマの信奉者でチベット密教を信仰している。昔は熱烈な大本教徒だったが、帰国してから大きな心境の変化があったのだろう。
お供の人達を立たせたままで、暫く昔話や近況を語り合ったが、昔の様にとても親しく接してくれた。最後に別れ際、大きな手で強く握手してくれたが、私も思わず学生時代に戻った様な気がしてとても嬉しかった。「先生、すっかり偉くなられて、近寄り難いです」といった時に、苦笑しながら首を微かに振って「昔と同じ」と言われたその仕草は、かっての先生そのものだった。手元にカメラがなかったことが悔やまれる。