2026-08-10 著者:小山一夫
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昔書いた日記からいくつかアップします。
以上の中で特に次の6冊についてコメントを加えたい。
「本草綱目」は内容が非常に豊富で考証の確実性がきわめて高い為、今日に至るまで生薬学の基本書としての地位を保っている。李時珍は脱稿までに40年を掛け、さらに10年を掛けて図の挿入と内容の修正を行った。印刷に6年を要した為に、李時珍の死後3年を経て1596年にようやく世に出たのである。
温病理論の確立に至るまでに忘れてならないのが、「温疫論」(呉又可著1642年)である。この書は正に温病理論のスタートを飾るに相応しい貴重な文献となった。
「感熱篇」(1746年)は温病概念を確立し、以後の温病理論発展のベースを作った中国医学史上の記念すべき名著である。
「温熱条弁」(呉鞠通著1799年)は温病理論の実践書として高い評価を受けている。特に上焦篇、中焦篇、下焦篇の三篇は傷寒理論との対比においても注目に値する。この書によって温病理論の実践法が全国的に広まり、中国医学の治療レベルが飛躍的に高まった。
「温熱経緯」(王孟英著1852年)は温病理論の名論文集として知られている。
一般に「温熱条弁」と「温熱経緯」の2冊を読めば温病治療における理論と実践の全てを学ぶことが出来るといわれている。
「三峯丹訣」(著者不明)と「玄微心印」(趙両弼等著)は築基法と房中術の名著である。房中術書として内容の信頼できる書は、他に「悟真篇」と「修真不死方」しかないといわれている。