2026-09-27 著者:小山一夫
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昔書いた原稿からいくつかアップします。(「アスリートバイブル」より)
●第2章 基本の習得
クンダリーニ・ヨーガでは火の呼吸はじめ広範な呼吸技術を用いる。呼吸のリズム、そしてその深さは健康、精神、感情の状態と深い関係がある。クンダリーニ・ヨーガは呼吸を利用して体内のエネルギーの状態を変化させることができる。クンダリーニ・ヨーガの効果を実感するためにもいくつかの基本的な呼吸を正確に覚えなければならない。
人は誰でも呼吸をするが、生まれてから以降、普通の生活では特別な呼吸の訓練などすることはない。それでも表面上、個々の生命活動に対して大きな不都合はないと思いがちだが、実際には誤った呼吸による健康や精神状態への悪影響は少なくないといえる。例えば口呼吸などその弊害については周知のとおりだ。そこで呼吸について考える機会を設けることは、これからの人生にとっても有意義だと思う。
古来ヨーガでは、呼吸によって数多くの元素を含む空気を吸引すると共に、精妙な生命の力であるプラーナが体内に取り込まれると考えられてきた。呼吸と共に我々の体に入ってくるプラーナは全ての物理的なものを動かしているエネルギーと同じ性質のものである。呼吸を穏やかに深く意識的にすることはプラーナのエネルギーを最大に活用することになるだろう。その結果、緊張はほぐされ、心は安静を取り戻し、新たな認識と洞察が現れるに違いない。誤った呼吸を正すと共に、ヨーガの呼吸をポジティブに活用することで人間のもつ潜在的な能力を目覚めさせることが望まれよう。