一般財団法人 野萩青少年育成財団
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アスリートバイブル―16

2026-09-16 著者:小山一夫

原文保存・内容校閲前/画像は元サイトから読み込みます。

昔書いた原稿からいくつかアップします。(「アスリートバイブル」より)

 

 

14.無意識の鍛錬


頭蓋に電極をあてて動きを指令する大脳運動野の神経活動を記録すると面白いことがわかる。通常は自分が行動の意志を自覚し、それから実際に動きが起こると考えるだろう。ところが脳から得られた記録によると、自覚するより前に運動野が既に活動を始めている事例が確認された。つまり無意識を支配する脳の部位が意志決定して実際の動きを指令した後にそれを自覚するのである。


昔から各種競技に於いて型や基本の反復練習が重視されている。これらは無意識へのパターン・プログラムとして重要な意味があるのではないだろうか。


例えば反射的な反応速度を極限に近いところまで高めようとした場合、様々なケースにおける反応パターンを、無意識の中にプログラム化して植え付けた方が効果的だろう。意識して動く場合は、どうしても遅くなってしまう。状況に応じて無意識のうちに適切な動きが出来るようになる為には、相当な反復練習が必要だろう。しかしこの場合、ただ闇雲に行なうのは効率的ではない。いかに短時間に少ない反復練習で無意識層にパターン・プログラムするかが課題となる。

 

無念無想の技とは、「念=強い意識付け」と「想=思考」を伴わない達人の動きを意味している。しかし、無意識の動きとは脳の活動を排除したものではない。それは無意識の各階層に対応した脳の部位を積極的に開発することで到達する境地なのだ。私は無意識のステージを次の様に理解している。
 


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