一般財団法人 野萩青少年育成財団
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アスリートバイブル―35

2026-10-05 著者:小山一夫

原文保存・内容校閲前/画像は元サイトから読み込みます。

昔書いた原稿からいくつかアップします。(「アスリートバイブル」より)

 

 

○ 火の呼吸


息を吐くときには、腹部を背骨の方に引きこむ事で空気が押し出されるが、この動作では胸部は比較的リラックスしたままであり、エネルギーの集中点は太陽神経叢近辺に置く。 


次に、息を吸うときには、腹部をリラックスさせると自動的に横隔膜は下へ広がる。そうすれば意図的ではなく、リラックスの結果として自然に息が入ってくるだろう。


火の呼吸をするときは体をチェックし、上半身特に、肩、胸、腹の緊張を解くこと。最初は中々うまく出来ないかもしれないが、練習を続けると呼吸はリズミカルでとても容易なものになるだろう。


もしも息を吸うときに腹部や首などが力んでいると、充分に空気を吸引する事が出来ないため、酸欠状態になって頭がフラフラしてきたり、また、わき腹に痛みを感じることがある。そのような時は息を吸うときに力みがないかどうか確認しながら再開して欲しい。また最初の内はやっている最中に時折何回か深呼吸を挟んでも構わない。 


スピードについてだが、当初から無理して速くやろうとすると肝心の呼吸がなおざりになってしまうので、最初は1分間に30~40回のペースから始めるといいだろう。 


何よりも激しさというか呼吸の強さと大きさを重視して、沢山吸って沢山吐くように心掛けること。そして慣れてきたら少しずつスピードをアップさせる。 5分間楽に出来たら、きちんと出来ていると思ってよいだろう。 


ところで半跏趺座などの姿勢で単に火の呼吸を行なうのは、火の呼吸が正しくできる迄の練習期間だけだ。正確にできるようになったら、半跏趺座などでやる必要はない。むしろ時間の無駄なので、目的別の様々なセットメニューに進んで頂きたい。ただ坐ったままで火の呼吸を、30分、1時間などと長時間やるような事がない様にお願いしたい。また、自分で勝手にジョギングや倒立等に火の呼吸を取り入れるのは絶対にやめて欲しい。安全のためにも、所定のメニューを正確に練習されることをお薦めする。
 


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