もふ一つ大切なものは、形式の「はこび」である。
「はこび」とは、お茶道のはこび、お手前とおなじで、用意整頓が正しく出来ていないと順序よく行かないもの、生活様式もその通りで整理が正しく行はれていないと万事に手違いを生ずる。
事業でも同じこと、その経営の組織がととのって居れば、自然楽に運営されるものである。
丁度、時計の様なもので、千円の安い目覚時計でも三年や五年は動くもの、無理がないからさ、若し内部のキカイに一点でも無理か、ゴマカシがあれば絶対うごかない。
どんなに外側にダイヤを飾った時計でも、金時計でも、内に無理があっては動くまい。時計は正しく動くことが条件なのに、ヤレ金時計、ヤレ薄っペラのが良いと、ウルサイウルサイ
事業も時計と同じで、その組織に一点でも無理があればそれは壊れた時計と同じである。
それなのに、心棒、歯車、ゼンマイ等アチコチの部品を寄せ集めた様な会社で、称号だけ立派なのがある。こんな会社は毎日時間を合わせるように金くりに忙しいにきまつている。大体動くものではない。
