京都の有名なお寺の住職をして居る尼さん。食事の度に障子のススをごはんに混えて食べる。もったいない、有難い少しでもおごる気持があってはならぬと、自分への戒めです」で信者は感激したと云ふが、こんなのはコジキ以下の尼で、功角の御馳走をそのまま頂けばよいのに、わざわざきたなくしなければ食へないと云ふ哀れな性命。
又、京都の名禪師と云はれた奴、食膳のいろいろの料理を一つの丼の中に全部つっこんで箸でかき廻して食べる、曰く、美味、不美味に心をとらはれてはなりませぬ。ニセモノメ!!犬みたいな性命の奴、甘いものは甘いもの、辛いものは辛いものと、天與の味ひを正しく味ひ、楽しむことの出来ぬ片輪の性命。
