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「炬」おしゃべり  『性命』と云ふこと 18

著者:若月佑孔 / 元ブログ投稿日:2024-09-29

 

 斯ふ考へるとお釋迦様とも親類だし、支那の孔子とは兄弟で石川五ヱ門は泰の始皇帝の血を引いて居るかもしれないし、私も、安禄山の血統と関係なしとは云ひ切れない。私の祖先は徳川家康の叔父さんでとも云へるかも知れませんよ、或は名もない越後の山奥で代々メメヅの頭を切って居た百姓かも知れない。

 

 どんなに過去帳、系図を調べても、我々下下には精々三代か五代それも名前が残ってゐるだけで一体何をやったバケモノか聖人か判りません、兎に角、貴方と私は、親類だ、祖先では兄妹だったかも知れません、

 

 それ、現に斯ふお話し出来る、「袖すり合ふも他生の縁」と云ひませう、前世の前世の頃親しかったので、今生でも気が合ふ、性命の共感があってこそ、お互ひのお話が合ふのじやないですか。本当に星の數程ある人の中で、一千萬の東京の中で、此の私の貧しい刷物を根気よく讀んで下さる貴方は前世でもきっと、私に親切にして下さった人に相違ない。

 

 お釈迦様の云ってゐることは、因を重ねて果を得たのである、今、釈迦と云ふ佛果を得て覚者佛となったのは、永い永い永い過去世を重ねる間、佛様を讃嘆供養した結果なのだ、と、種子燻習説を示して戻るのです。過去世の「運」「はこび」の結果であると云って居るのです。

 

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