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「俺はこう思う」禪「私の考へ方」-14

著者:若月佑孔 / 元ブログ投稿日:2025-04-07

 

銘刀だよ、銘刀は切る相手を撰ばない。新発田の連隊では、俺をさびた山刀とあだなしてたが、切れるぞ!!馬にふるれば馬を切る、人にふるれば人を切るさ、遠慮しない、と、切りたくない時は切らない。


連續的緊張症と言う病気があるそうな。チョンチョンが、固く棒の様になって終ってなほらないんだそうな。皮がむけて終うだろ、歩るくのに始末におえまい。俺もこれを聞いて、ひっくり返って笑ったよ、が、待て待て、此の病気は多いんだ。チョンチョンではなく、精神的緊張連續症て奴だ。


久し振りに俺の信者さんが来てくれた、もう、十年前から、思ひ出すと来てくれる、喜しい懐かしい件だ。


「先生、首と肩がコツて苦しいんです」


それで、火鉢に火をカンカンにしてから、裸にして、お灸だ。天柱、肩貞天宗とお灸し乍ら喋る。「アンタはヤレヤレとゆっくりした事が無いでせう」此の人は小さい店から、あの有名な店にまで発展させた人だ、商才人だ、切れる、業界注目の人物だ、


まだ三十台なのに、肩が苦しい!可愛そうに、朝から夜まで、夜から朝まで、仕事仕事、そして多性の連續だ。心も躯にも休みがない、耳も目も忙しい忙しい、これでは躯も心もスリ切れて終う、”今日はゆっくり兩国橋を歩るいて帰りなさい”と帰してやった。


皆が斯うだ。大小の差はあれ、皆此の連續緊張症にかかってゐる、東京の騒音、雑言、家の中のペチヤクチヤ、これで参って終ってゐるのさ、少しも心の緊張が解けない。固くなり通しさ。
 

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