若月佑孔の記事一覧

「片片草」 ラジオ眼鏡-2

著者:若月佑孔 / 元ブログ投稿日:2025-06-21

 

こんなに小さなラジオが出来て、これから尚、発達すると、いろいろ便利になる。赤ちやんが生れるとすぐ頭にクボミを作ってラジオキカイを埋込んで、放送する、ネンネンヤーオコロリヨー、オッシコですよ、ハイオッパイ、それから、數学を教へる、二タス二は四、五×五は二十五。英語も教えこむ。哲学も、人生觀も教へ込む。生活も技術も教えこむ。そして、大人になったら、常々指令を放送して、働かせり、休ませたり、寝ムらせたり、食事させたり。ケンカもさせる。完全に生きたロボットが出来るな。

 

オートメーシヨン時代になって、人間がキカイの部品になって来た時代の悩みは、働く大衆を如何に仕事に駆り働らかせるか。その生活をどの様に刺激して働く意慾を起こさせるか、どの様にすれば人間を完全に部品化して、生産の能率を上げさせるかと云う重大問題は、右の国でも左の国でも同じであるが、こんなのは、簡單に解決される。


斯うしたら、思想統制も簡單に出来るし、行動も放送局から、雑作なく出来る、斯ふなれば、全学連やメーデのあのピッピッピッヒッよりも効果がある、革命の心配もなくなるし、戰爭をやるなら、世論を統制する面倒もないから、すぐやれる、便利だなと思ったら、頭が痛くなって終った。
 

元の記事