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「片片草」 開放-4

著者:若月佑孔 / 元ブログ投稿日:2025-08-22

 

人間としての自分を考へると、何彼と不自由ばかりだ、しやくにもさわるし、怒りたくもなる、慾しいものは我慢出来っこないし、となると地獄の方が性に合ってる様な気がする、でも地獄はやっぱり住みにくそうだ、休みなしにコヅキ廻されねばならない。地獄では切角商賣して儲けても青鬼赤鬼が税務所みたいに待ってはくれまい。


ヤレヤレ、矢張り極楽と地獄の中間が住み良さそうな、人間として生れた以上煩悩はとても取り去れない、飲みたい喰いたい、見たいのかたまりだ、なまじ修養の本なんか重ねておいて、俺は悟った性慾もない!!


なんて、糞くらへ、にせ者メ、そんな寒巖枯木、おていさいなんて大きらひだ、泣いて、咆えて、苦しんで愛して、憎んで、こそ人間らしくなる、人間として味ひがある、だのに、現實の私達の生活に人間味がありのまま行はれて居るだろうか、貧富の差による生活の制約よりも、もっともっと大きなもの、宗教的な制限、道徳的な制約これ等が永い永い永い間クビかせ手かせになって来てゐるのである、そして、苦しい乍らもそれに押らされて、父、祖父、祖々々父もっともっと前の代から、習慣となり、無自覚となって、今まで續いて来てはるないか、そして、今、それが自分の個性の発展をし自分で制限するやうなことに仕てゐないか、だから、鰯の頭でもいい、自分の好きなことに積極的に第一歩を踏み出して終ひなさい。
 

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