一般財団法人 野萩青少年育成財団

大和言葉を学ぶ

先行公開・2026年10月11日

第1回 第1回 大和言葉とは・本連載の読み方

心の動き、季節の景色、日々のふるまいを表す170の言葉を、和歌とともに読み進める一冊です。一つの言葉につき二首を取り上げ、現代語訳と解説を添えました。同じ言葉や情景でも、歌によって向けられる思いがどう変わるかを比べながら、現代の暮らしでの使い方へつなげてください。

本書の読み方

各項目は、読み、意味と成り立ち、二首の和歌とその現代語訳・解説、現代の用例と使い分けの順に構成しています。読みは現代の発音を基本とし、和歌の本文には歴史的仮名遣いを用いています。

解説の「用例」は取り上げる語が歌に現れる場合、「関連語の用例」は近い語や活用形を示す場合です。「関連歌」「比較歌」は、その語自体の用例ではなく、意味や情景の理解を助けるための歌です。関連歌から、その言葉の成立年代や語源を推定することはしていません。

同じ歌を異なる項目で再掲する場合があります。再掲の際も、その項目の言葉に即して読む焦点を示しました。延べ340首の掲載枠に、118首の異なる歌を収めています。

大和言葉は一般に日本固有の語を指します。本書には、元の項目立てに含まれていた漢語や複合的な表現も残し、必要な箇所でその性質を説明しています。「仮名で書けば大和言葉になる」という扱いはしていません。

和歌の漢字・仮名表記は読みやすく整え、『万葉集』は読み下しで示しました。百人一首の歌はその採録形を基本とし、原歌集との異文には必要に応じて触れています。作者名は歌集などの伝承に従う場合があり、歌の内容を作者の実体験と断定するものではありません。現代語訳と解説は本書のために作成しました。

先行公開一覧に戻る